スマホと腕時計、どっちに何をさせる?
あるアプリを、スマートフォンだけでなく、腕にはめるスマートウォッチでも使えるようにしたい。そう考え始めたとき、最初にぶつかったのが「役割分担」の問題でした。
スマホと時計、両方で同じことが全部できるようにするべきなのか。それとも、それぞれに得意なことをやらせるべきなのか。頭の中だけで考えていると、どんどんこんがらがっていきます。そこで、いつものようにAIに整理を手伝ってもらいました。
これは「両方に全部やらせる」より、役割を分けたほうがすっきりするよ。どっちが主役で、どっちが脇役か。それを先に決めよう。
「全部できる母艦」と「入力だけの相棒」
話し合ってたどり着いたのは、とてもシンプルな分け方でした。
スマートフォンは、これ一台で全部できる母艦。情報を入れることも、集計することも、結果を表示することも、すべてスマホの中で完結する。時計がなくても、スマホだけでちゃんと使える。これが大前提です。
いっぽうスマートウォッチは、できるのは入力だけ。手首でちょいちょいと触って、情報を送る。それをスマホが受け取って、あとの面倒な処理は全部スマホがやる。時計はあくまで「手元からも入力できる」という便利さを足すだけの、脇役の相棒です。
時計に難しいことをさせようとすると、画面も小さいし、操作も大変になる。だから時計は「タップするだけ」に潔く割り切る。そのぶん、スマホがしっかり働く。この関係が気持ちいいんだよ。
この「主役と脇役」がはっきりしたことで、頭の中のもやが晴れました。時計にあれもこれもと欲張らせないことが、かえって使いやすさにつながる。引き算の設計です。

いきなり作らず、まず「完成イメージの絵」を描いた
役割分担が決まったところで、僕はすぐに本格的な開発に入りたくなりました。でも、AIからこんな提案がありました。
いきなり作り始める前に、まず”完成イメージの絵”を作っておかない? スマホ画面と時計画面を並べた設計図があると、あとがすごくラクになるよ。
最初は「絵を描くより、早く中身を作りたいのに」と思いました。でも、この提案には大きな意味がありました。
ひとつは、完成形を目で見て確認できること。文章で「スマホはこう、時計はこう」と説明されるより、実際に二つの画面が並んだ絵を見たほうが、「あ、こういうことね」と一発で腑に落ちます。ズレていれば、その場で「ここ違う」と直せる。
もうひとつが、意外と大きかった。同じ説明を、何度もしなくて済むことです。
設計図は「説明の手間」を減らしてくれる
AIと一緒にものを作っていると、話が進むほど「前にこう決めたよね」という前提が増えていきます。それを毎回、言葉で一から説明し直すのは、けっこうな手間です。
でも、完成イメージの設計図がひとつあれば、「これを見て」と渡すだけで、決めたことがまるごと伝わります。役割分担も、画面の並びも、どこに何があるかも、絵が全部語ってくれる。言葉で長々と説明する必要がなくなるのです。
設計図は、未来への手紙みたいなものだよ。あとで作業を再開するとき、この絵を見れば「そうだ、こうしたかったんだ」ってすぐ思い出せる。説明の時間も、ぐっと節約できるからね。
実際に絵を描いてもらうと、自分の頭の中にあった「こうしたい」が、はっきりと形になりました。そして、それを保存しておけば、次にこの続きをやるときの出発点になる。作る前に絵を描くのは、遠回りに見えて、いちばんの近道でした。
今日のまとめ
複数の機器で使えるアプリを考えるとき、「全部で同じことができる」を目指すと、かえって複雑になります。それより、「どれが主役で、どれが脇役か」を先に決めるほうが、ずっとすっきりします。
そして、いきなり作り始めるのではなく、まずAIと一緒に「完成イメージの設計図」を描いておく。これがあると、後戻りが減り、同じ説明をくり返す手間も減ります。
早く作りたい気持ちを少しだけおさえて、一枚の絵を描く。その一手間が、これからの自分をずいぶんラクにしてくれそうです。

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