【第6回】 本当にプロンプトって必要?「AIとの話し方」

AI活用

AIを使ってみたいけど、なかなか一歩を踏み出せない。その理由で、一番多いのはこれじゃないでしょうか。

「どう指示を出せばいいのか、分からない」

ネットで「プロンプト」という言葉を見て、身構えてしまった人もいると思います。なんだか難しそうな、呪文みたいな書き方をしないといけないのかな、と。

でも、断言します。僕は、そんな難しいことは一切していません。 ただ、友達に相談するみたいに、話しかけているだけです。今日は、僕が実際にAI(僕は”クロ”と呼んでいます)と、どんなふうにやり取りしているのか、その”生の感じ”をお見せします。これを読めば、「なんだ、こんな気軽でいいのか」と、肩の力が抜けるはずです。

コツ①:全部説明しなくていい。むしろ「聞いてもらう」

AIを使うとき、多くの人はこう思います。「うまく指示を出さなきゃ」「ちゃんと説明しなきゃ」と。僕も最初はそうでした。頭の中を全部、言葉にして伝えなきゃいけない、と思い込んでいたんです。

でも、あるとき気づきました。全部こっちが説明する必要なんて、なかった。

たとえば、僕がブログの記事を作りたいとき。こんなふうに話しかけます。

「釣りの動画編集ツールを作った話を記事にしたい。どういう内容にすればいいか、必要なこと聞いてくれる?」

ポイントは、最後の「聞いてくれる?」です。自分から一から十まで説明するんじゃなくて、AIのほうから質問してもらうんです。

すると、AIから逆に質問が返ってきます。「どんな読者に向けて書きますか?」「一番伝えたい失敗談はありますか?」「読んだ人に、どうなってほしいですか?」——こっちが必死に考えなくても、AIがインタビューするように聞いてくれる。僕はその質問に、ポツポツ答えていくだけ。そうすると、いつのまにか記事の材料が、全部そろっているんです。

これは、”指示する”んじゃなくて、”相談する”感覚に近い。話し下手な人でも、聞かれたことに答えるのは、ぐっと楽ですよね。「うまく説明できない」なら、「質問して」と頼めばいい。 これが、僕が最初に覚えた、一番大事なコツです。

コツ②:きれいな文章じゃなくていい。話し言葉のままで

もう一つ、僕のやり方の大きな特徴。僕は、キーボードで丁寧な文章を打ちません。音声入力を使って、思いついたことを、しゃべり言葉のまま伝えています。

だから、僕がAIに送っている言葉は、けっこう雑です。「えーと」とか「なんか違うんだよな」とか、口ぐせも入ったまま。文法もめちゃくちゃなときがあります。

それでも、AIはちゃんと汲み取ってくれるんです。たとえば、こんな言い方。

「さっきの記事さ、なんかタイトルが固いんだよね。もうちょっと、こう、パッと目を引く感じにできない?」

我ながら、ずいぶんふわっとした言い方です。でも、これで通じる。AIは「では、こういうタイトルはどうですか」と、いくつか案を出してくれます。

多くの人は、AIに話しかけるとき、「ちゃんとした日本語で書かなきゃ」と緊張します。でも、その必要はありません。頭に浮かんだことを、そのまま口に出す。それで十分。 むしろ、かしこまった文章より、素直な言葉のほうが、あなたの本当にやりたいことが伝わったりします。

(ちなみに、僕が音声入力をどう使っているかは、第2回で詳しく書いています。しゃべるだけで文字になるので、この”雑な話しかけ”と相性が抜群なんです。)

コツ③:一発で決めようとしない。「キャッチボール」で直していく

これが、たぶん一番大事なコツです。

AIを使うのが下手な人は、「最初の一回で、完璧な答えを出させよう」とします。そして、思った通りの答えが来ないと、「AIって使えないな」とがっかりして、やめてしまう。

でも、AIとの本当の使い方は、そうじゃないんです。一回で決めない。何度も往復して、少しずつ理想に近づけていく。 キャッチボールなんです。

さっきのタイトルの例で言うと、こんな感じです。

AI:「では、こういうタイトルはどうですか」(3案くらい出してくる)
僕:「あ、2番目いいね。でも”完全”って言葉はいらないかな。もっとシンプルに」
AI:「では、こう縮めてみました」
僕:「うん、それ! それでいこう」

こうやって、「いいね」「ここは違う」「こっちにして」と、会話で少しずつ削ったり足したりしていく。すると、自分一人では思いつかなかった、いい形にたどり着く。

大事なのは、遠慮しないこと。AIが出してきた案が気に入らなかったら、「違う」とはっきり言っていい。「なんか物足りない」「もっと明るく」「堅すぎる」——どんな雑な感想でも、AIはそれを受けて調整してくれます。相手はAIなので、何度ダメ出ししても、嫌な顔ひとつしません。ここは、人間相手じゃできない気楽さです。

まとめ:AIは「完璧な指示を出す相手」じゃなく「一緒に考える相棒」

僕がAIと付き合ってきて分かったのは、これです。

AIは、こちらが完璧な命令を出して、その通りに動かす”機械”じゃない。分からないことを聞き合いながら、一緒に答えを見つけていく”相棒”なんです。

だから、身構えなくて大丈夫。上手な指示なんて、いりません。必要なのは、この3つだけ。

①うまく説明できないなら「質問して」と頼む。②きれいな言葉じゃなく、話し言葉でいい。③一回で決めず、キャッチボールで直していく。

この気軽さが分かると、AIはぐっと身近になります。この記事だって、僕がクロに「AIとの話し方を記事にしたい」と雑に話しかけて、「じゃあ、こういう構成はどう?」と提案してもらって、「いいね、でもここはこう」とやり取りしながら作ったものです。まさに、今日書いたことを、そのまま実践して生まれた記事なんです。

あなたも、最初の一言は「ねえ、〇〇がしたいんだけど、どうすればいい?」で十分です。そこから、相棒との会話が始まります。

次回は、また実際にAIとやってみたことの記録に戻ります。どうぞお楽しみに。

それでは、また次回。

コメント

タイトルとURLをコピーしました