【第26回】プログラミングできない僕が、AIと1日でアプリの試作を作った話

アプリ開発 AI活用

ブログの次は「アプリ」だ

これまでこのブログでは、クロ(僕がそう呼んでいるAI)と一緒にブログを立ち上げたり、消えた記事を救い出したりしてきた。どれも「すでにあるもの」をどうにかする作業だった。

でも今回はちょっと毛色が違う。ゼロから、アプリを作り始めた。

プログラミングなんてほとんどわからない。コードを書いたこともない。それでも「作ってみたい」と思ったアプリのアイデアがあって、それをクロに相談してみたら――たった1日で、指で触って動く試作品ができてしまった。

今日はその記録を残しておきたい。ただし、アプリの中身そのものは、まだ内緒にさせてほしい。アイデアを横取りされたら困るからね。だから「何を作ったか」はぼかしつつ、「AIとどうやって作っていったか」の部分を書いていく。

アイデアを話すと、クロが「型」を作ってくれる

始まりは、僕の頭の中にあったモヤモヤしたアイデアをクロに話すことだった。「こういうことができるアプリを作りたいんだけど」と、思いつくままにしゃべる。

すると面白いことに、クロはそれを黙って聞いたあと、必ず整理して返してくる。

いい方向です。「感情」と「数字」と「解決策」が一本の線でつながってる。動機づけの設計が自然です。

自分でもうまく言葉にできていなかった狙いを、クロが言い当ててくれる。この「言語化してもらえる」感覚が、AIと作業していて一番ありがたいところかもしれない。ぼんやりした思いつきが、話しているうちにだんだん形になっていく。

しかもクロは、ただ褒めるだけじゃない。「ここは詰めが必要」「この数字の根拠が弱い」と、正直に弱点も指摘してくる。おだてられるより、こっちのほうが信頼できる。

クロは「選択肢」を出す。決めるのは僕

作っていく中で一番やりやすかったのが、この進め方だ。クロは要所要所で、僕に選択肢を出してくる。

「A案とB案、どっちの方向でいきますか?」「この言葉、攻めた表現とやわらかい表現、どっちの温度感?」といった具合に。そして僕が「じゃあB案で」と一言返すと、すぐにそれを形にしてくれる。

実際のやりとりは、こんな感じだ。

見てのとおり、クロが選択肢を並べて、僕が番号や一言で選ぶ。この「AIが道を用意して、人間が進む道を決める」というリズムが、とにかく気持ちいい。全部を自分で考えなくていいし、かといって丸投げでもない。ちゃんと自分の意思で作っている感覚が残る。

プログラミングの知識がない僕でも、「こっちがいい」「ここはこう変えて」という判断さえできれば、アプリは形になっていく。技術はクロが担当、方向性は僕が担当。そういう役割分担だ。

途中で何度も止まる。それでも「頑張れ」で進む

もちろん、全部がスムーズだったわけじゃない。作業の途中、クロが何度も止まった。反応が返ってこなくなる。

最初は「壊れたか?」と焦ったけれど、これはAIの裏側が一時的に混み合って起きることらしい。ファイルが消えたわけでも、作ったものが壊れたわけでもない。少し待って、もう一度声をかければ、また動き出す。

だから僕は、止まるたびに「頑張れ」「もう一回」と声をかけた。すると、

復帰しました。ファイルも無事です。環境が戻ってるうちに、続きを一気に片付けます。

と言って、また作業を再開してくれる。何度も止まって、何度も再開して。人間相手ならイライラするところだけど、不思議とクロとのやりとりでは「よし、もう一回いくか」という気持ちになる。二人三脚で山を登っているような感覚だ。

1日で「触れる試作品」ができた

そうやってやりとりを重ねているうちに、気づけば画面の中に、指でタップして動くアプリの試作ができあがっていた。

下は、その試作画面の一部。ただし中身はぼかしてある。

アプリ開発

数字も文字も伏せているので何のアプリかはわからないと思うけれど、こういう画面が、実際に自分のスマホで動く。ボタンを押せば反応するし、データも切り替わる。これがたった1日で、しかも自分でコードを1行も書かずにできてしまった。

正直、これには自分が一番驚いている。少し前まで「アプリなんて、専門の会社が何ヶ月もかけて作るもの」だと思っていた。それが、AIと会話するだけで、こんなにあっという間に形になるとは。

大事なのは「技術」じゃなく「こうしたい」という気持ち

今回やってみて強く感じたのは、AIと何かを作るときに必要なのは、プログラミングの知識じゃないということ。

必要なのは、「こういうものが欲しい」「ここはこうしたい」という、自分の中のイメージと判断だ。それさえあれば、技術的な部分はクロが埋めてくれる。むしろ、細かい仕組みを知らないぶん、「使う人の気持ち」に集中して考えられるのかもしれない。

まだこれは試作の段階で、本物のアプリとしてお店に並べるには、これから乗り越えることがたくさんある。データの保存、審査、細かい作り込み。道のりは長い。

でも、「作り始めた」という事実が、自分にとっては大きな一歩だった。ブログを立ち上げ、消えた記事を救い出し、そして今度はアプリ。クロと一緒なら、まだまだできることがありそうだ。

アプリの中身については、いずれ形になったときに、あらためてこのブログで紹介したいと思う。それまでは、どうか楽しみにしていてほしい。

――続く。

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