前回、前々回と、僕はClaude(僕は「クロ」と呼んでいます)を使っていて、「チャットを新しくすると、前の内容を忘れてしまう」という話を書いてきました。画像の上限に達したり、チャットが重くなったりして、新しい会話に移る。すると、それまでの経緯がリセットされてしまう——。
実は先日、僕はこれで、ちょっと困ったことになりました。
釣りエッセイをクロと一緒に書いていたときのことです。作業の途中でClaudeを閉じて、あとでまた開いたら、クロが、それまで書いていたエッセイの内容を、すっかり忘れていたんです。「え、さっきまで一緒に書いてたのに!」と。
毎回、イチから「こういうエッセイを書いていて…」と説明し直すのは、正直、しんどい。
ところが、ある設定をオンにしたら、これが解決しました。クロが、過去のチャットの内容を、ある程度覚えていてくれるようになったんです。今回は、その設定のやり方を、実際の画面で確認しながら紹介します。

この記事で分かること
- Claudeに「会話を引き継がせる」2つの設定
- 2つの設定は何が違うのか(自動で覚える/頼むと探す)
- 設定の場所と、オンにする手順
Claudeが会話を忘れるのは、仕様
まず、大前提から。Claudeは、基本的に「1つの会話(チャット)ごとに独立」しています。新しいチャットを開くと、前のチャットで話した内容は、そのままでは引き継がれません。
これは、前回・前々回で書いた「新しいチャットに移ると軽くなる」仕組みの裏返しでもあります。会話ごとに区切られているからこそ、身軽にリセットできる。でも、その代わり、放っておくと「忘れてしまう」わけです。
この「忘れる問題」を和らげてくれるのが、これから紹介する2つの設定です。

会話を引き継ぐ、2つの設定
Claudeには、会話を引き継ぐための機能が、大きく2つあります。似ているようで、役割がちがいます。
① チャット履歴からメモリーを生成(自動で覚える)
ひとつめは「メモリー」機能です。正式には「チャット履歴からメモリーを生成」という名前になっています。
これは、あなたがClaudeと交わした会話の内容を、Claudeが自動で要約して、覚えておいてくれる機能です。あなたが何も頼まなくても、勝手に働いてくれます。
たとえば僕の場合、「和歌山に住んでいて、釣りブログをやっていて、AIブログも立ち上げ中で…」といった僕自身のことを、クロが覚えていてくれます。だから、新しいチャットでも、イチから自己紹介しなくて済むわけです。
ひとつ注意点があります。この機能をオンにしても、最初のメモリーが作られるまでに、24時間ほどかかることがあります。オンにしてすぐは効果が出ないことがあるので、あわてず待ってみてください。
② チャットを検索・参照(頼むと探す)
ふたつめは「チャットを検索・参照」という機能です。(表示によっては「チャットを検索して参照する」となっていることもあります。)
これは、①の「自動で覚える」とはちがって、あなたが「あの件、どうだったっけ?」と頼んだときに、過去のチャットを検索して、関連する部分を引っ張ってきてくれる機能です。頼んだときだけ動く、という点が①との大きな違いです。
「前に話した釣りエッセイの続きをやろう」と言えば、クロが過去のチャットからその会話を探し出して、続きから作業できる。これが、僕の「忘れちゃった問題」を解決してくれた正体でした。
2つの違いを、ひとことで
- メモリー=自動で、あなたのことを覚えておいてくれる(頼まなくていい)
- チャット検索・参照=頼んだときに、過去の会話を探してきてくれる
この2つを両方オンにしておくと、「Claudeが会話を忘れる問題」は、かなり和らぎます。僕は両方オンにしています。
設定の場所と、オンにする手順
では、実際にどこで設定するか。僕の画面(デスクトップアプリ)で確認した手順を書いておきます。
まず、設定を開きます。左メニューの「設定」グループの中にある「機能」をクリックしてください。(似た名前で「デスクトップアプリ」グループの「一般」もありますが、そちらではありません。上のほうの「機能」です。)
「機能」を開くと、いちばん上に「メモリー」というセクションがあります。ここに「チャット履歴からメモリーを生成」のトグルがあるので、これを青色(オン)にします。これが①です。
そして、同じメモリーの説明のところに「チャットメモリはカスタマイズに移動しました」といったリンクが出ている場合があります。そのリンク(または左メニュー下の「カスタマイズ」)を開くと、メモリーの管理画面が出てきます。
その画面の上のほうに「チャットを検索・参照」というトグルがあります。これを青色(オン)にします。これが②です。
両方のトグルが青くなっていれば、設定は完了です。
おまけ:Claudeが「何を覚えているか」も見られる
この管理画面には、うれしいおまけがあります。「概要」という欄で、Claudeが今あなたについて何を記憶しているかを、実際に読むことができるんです。
僕の場合、「和歌山の事務員で、釣りブログをやっていて、AIブログを立ち上げ中で…」と、これまで話したことがちゃんとまとまっていました。この概要は、毎晩、自動で更新されるそうです。
もし、覚えてほしくないことや、古くなった情報があれば、この画面から編集したり削除したりもできます。「AIに何を覚えられているか分からないのは不安」という人も、ここを見れば安心できると思います。
まとめ
- Claudeは会話ごとに独立していて、放っておくと前の内容を忘れる
- 「メモリー」=自動で覚える。「チャット検索・参照」=頼むと探す
- 両方オンにすると、会話を閉じても続きから作業しやすくなる
- 設定は「設定 → 機能 → メモリー(→ カスタマイズ)」でトグルをオン
- メモリーは反映まで24時間ほどかかることがある
- 「概要」で、Claudeが自分について覚えている内容を確認・編集できる
前回まで紹介した「引き継ぎメモ」も便利ですが、この2つの設定をオンにしておけば、毎回メモを貼らなくても、ある程度は続きから作業できるようになります。パソコンが得意でない僕でも、設定画面のトグルを2つ入れるだけで済みました。
「Claude、すぐ忘れちゃうな」と困っている人は、ぜひ試してみてください。
今回の作業で使っているもの
僕がClaude(クロ)と長く一緒に作業できているのは、有料プラン(Proプラン)を使っているのも大きいです。メモリーやチャット参照の機能を活かして、腰を据えて作業したい人には、有料プランをおすすめします。
次回も、AIを使いこなすための設定や工夫を、初心者目線で紹介していきます。


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