【第10回】Claudeが会話を忘れる問題を解決!『メモリー』と『チャット参照』2つの設定

記憶 AI設定

前回、前々回と、僕はClaude(僕は「クロ」と呼んでいます)を使っていて、「チャットを新しくすると、前の内容を忘れてしまう」という話を書いてきました。画像の上限に達したり、チャットが重くなったりして、新しい会話に移る。すると、それまでの経緯がリセットされてしまう——。

実は先日、僕はこれで、ちょっと困ったことになりました。

釣りエッセイをクロと一緒に書いていたときのことです。作業の途中でClaudeを閉じて、あとでまた開いたら、クロが、それまで書いていたエッセイの内容を、すっかり忘れていたんです。「え、さっきまで一緒に書いてたのに!」と。

毎回、イチから「こういうエッセイを書いていて…」と説明し直すのは、正直、しんどい。

ところが、ある設定をオンにしたら、これが解決しました。クロが、過去のチャットの内容を、ある程度覚えていてくれるようになったんです。今回は、その設定のやり方を、実際の画面で確認しながら紹介します。

記憶

この記事で分かること

  • Claudeに「会話を引き継がせる」2つの設定
  • 2つの設定は何が違うのか(自動で覚える/頼むと探す)
  • 設定の場所と、オンにする手順

Claudeが会話を忘れるのは、仕様

まず、大前提から。Claudeは、基本的に「1つの会話(チャット)ごとに独立」しています。新しいチャットを開くと、前のチャットで話した内容は、そのままでは引き継がれません。

これは、前回・前々回で書いた「新しいチャットに移ると軽くなる」仕組みの裏返しでもあります。会話ごとに区切られているからこそ、身軽にリセットできる。でも、その代わり、放っておくと「忘れてしまう」わけです。

この「忘れる問題」を和らげてくれるのが、これから紹介する2つの設定です。

設定

会話を引き継ぐ、2つの設定

Claudeには、会話を引き継ぐための機能が、大きく2つあります。似ているようで、役割がちがいます。

① チャット履歴からメモリーを生成(自動で覚える)

ひとつめは「メモリー」機能です。正式には「チャット履歴からメモリーを生成」という名前になっています。

これは、あなたがClaudeと交わした会話の内容を、Claudeが自動で要約して、覚えておいてくれる機能です。あなたが何も頼まなくても、勝手に働いてくれます。

たとえば僕の場合、「和歌山に住んでいて、釣りブログをやっていて、AIブログも立ち上げ中で…」といった僕自身のことを、クロが覚えていてくれます。だから、新しいチャットでも、イチから自己紹介しなくて済むわけです。

ひとつ注意点があります。この機能をオンにしても、最初のメモリーが作られるまでに、24時間ほどかかることがあります。オンにしてすぐは効果が出ないことがあるので、あわてず待ってみてください。

② チャットを検索・参照(頼むと探す)

ふたつめは「チャットを検索・参照」という機能です。(表示によっては「チャットを検索して参照する」となっていることもあります。)

これは、①の「自動で覚える」とはちがって、あなたが「あの件、どうだったっけ?」と頼んだときに、過去のチャットを検索して、関連する部分を引っ張ってきてくれる機能です。頼んだときだけ動く、という点が①との大きな違いです。

「前に話した釣りエッセイの続きをやろう」と言えば、クロが過去のチャットからその会話を探し出して、続きから作業できる。これが、僕の「忘れちゃった問題」を解決してくれた正体でした。

2つの違いを、ひとことで

  • メモリー=自動で、あなたのことを覚えておいてくれる(頼まなくていい)
  • チャット検索・参照=頼んだときに、過去の会話を探してきてくれる

この2つを両方オンにしておくと、「Claudeが会話を忘れる問題」は、かなり和らぎます。僕は両方オンにしています。

設定の場所と、オンにする手順

では、実際にどこで設定するか。僕の画面(デスクトップアプリ)で確認した手順を書いておきます。

まず、設定を開きます。左メニューの「設定」グループの中にある「機能」をクリックしてください。(似た名前で「デスクトップアプリ」グループの「一般」もありますが、そちらではありません。上のほうの「機能」です。)

「機能」を開くと、いちばん上に「メモリー」というセクションがあります。ここに「チャット履歴からメモリーを生成」のトグルがあるので、これを青色(オン)にします。これが①です。

そして、同じメモリーの説明のところに「チャットメモリはカスタマイズに移動しました」といったリンクが出ている場合があります。そのリンク(または左メニュー下の「カスタマイズ」)を開くと、メモリーの管理画面が出てきます。

その画面の上のほうに「チャットを検索・参照」というトグルがあります。これを青色(オン)にします。これが②です。

両方のトグルが青くなっていれば、設定は完了です。

おまけ:Claudeが「何を覚えているか」も見られる

この管理画面には、うれしいおまけがあります。「概要」という欄で、Claudeが今あなたについて何を記憶しているかを、実際に読むことができるんです。

僕の場合、「和歌山の事務員で、釣りブログをやっていて、AIブログを立ち上げ中で…」と、これまで話したことがちゃんとまとまっていました。この概要は、毎晩、自動で更新されるそうです。

もし、覚えてほしくないことや、古くなった情報があれば、この画面から編集したり削除したりもできます。「AIに何を覚えられているか分からないのは不安」という人も、ここを見れば安心できると思います。

まとめ

  • Claudeは会話ごとに独立していて、放っておくと前の内容を忘れる
  • 「メモリー」=自動で覚える。「チャット検索・参照」=頼むと探す
  • 両方オンにすると、会話を閉じても続きから作業しやすくなる
  • 設定は「設定 → 機能 → メモリー(→ カスタマイズ)」でトグルをオン
  • メモリーは反映まで24時間ほどかかることがある
  • 「概要」で、Claudeが自分について覚えている内容を確認・編集できる

前回まで紹介した「引き継ぎメモ」も便利ですが、この2つの設定をオンにしておけば、毎回メモを貼らなくても、ある程度は続きから作業できるようになります。パソコンが得意でない僕でも、設定画面のトグルを2つ入れるだけで済みました。

「Claude、すぐ忘れちゃうな」と困っている人は、ぜひ試してみてください。

今回の作業で使っているもの

僕がClaude(クロ)と長く一緒に作業できているのは、有料プラン(Proプラン)を使っているのも大きいです。メモリーやチャット参照の機能を活かして、腰を据えて作業したい人には、有料プランをおすすめします。

次回も、AIを使いこなすための設定や工夫を、初心者目線で紹介していきます。

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