前回、「AIを始めることにした」という話を書きました。いよいよ実際に使い始めるぞ——というところで、僕が真っ先にやったこと。それは、キーボードを打つのをやめる準備でした。
「え、AIの話なのに、いきなり入力の話?」と思うかもしれません。でも、これが僕にとっては大正解でした。今日は、AIと付き合ううえで意外と見落とされがちな「入力」の話をします。これからAIを始める人には、けっこう役立つ回になると思います。
AIとの会話は、想像以上に「打つ」
AIを使うって、要するに「文章で指示を出す」ことなんです。「これを作って」「ここを直して」「もっとこうして」——ぜんぶ文字で伝える。しかも、いい結果を出そうと思うと、指示は具体的で長くなりがちです。
やってみて気づきました。とにかく、打つ。ずっと打つ。
僕はもともとキーボードは人並みに打てます。それでも、AIと何時間もやり取りしていると、指がだるくなってくる。頭に浮かんだことを打ち込んでいる間に、次に言いたいことを忘れる。「考える速さ」に「打つ速さ」が追いつかないんです。これは地味に、大きなストレスでした。

YouTubeで見つけた答え「音声入力」
どうにかならないかと調べているうちに、YouTubeであることを知りました。AIを使いこなしている人たちは、みんな「音声入力」を使っている、と。
考えてみれば当たり前でした。人がしゃべる速さは、打つ速さよりずっと速い。言いたいことを口に出すだけで文字になるなら、あの「打つのがだるい」問題は丸ごと消える。しかも、しゃべるように指示できるなら、AIとの会話がもっと自然になる。
「これだ」と思いました。でも、ここで一つ壁があります。音声入力って、昔から”使えない”イメージがあったんですよね。誤変換だらけで、「えーと」まで文字になって、直すほうが手間——そんな経験、あなたにもありませんか。僕もそうでした。だから半信半疑でした。
そこで出会ったのが「Aqua Voice」
いろいろ調べて、評判がよかったのが Aqua Voice(アクアボイス) という音声入力ソフトでした。パソコン(WindowsとMac)で使える、音声入力の道具です。
これが、僕の「音声入力は使えない」という思い込みを、完全にひっくり返してくれました。何がすごいのか、初心者にもわかるように言うと——
ただ文字にするだけじゃなく、「言いたかったこと」に整えてくれる。
普通の音声入力は、しゃべった音をそのまま文字にします。だから「えーと」「あのー」みたいな言いよどみも、そのまま文字になってしまう。でも Aqua Voice は、そこが違いました。「えーと」「あの」のようなフィラー(言いよどみ)を除去し、句読点を自動で補い、文を整えながら出力してくれるんです。しゃべったまま、ではなく、書きたかった文に近い形で出てくる。これが本当に快適でした。
しかも速い。特定のアプリに限定されず、ブラウザの検索窓でも、チャットの入力欄でも、メールの作成画面でも、テキストを入力できる場所ならどこでも使える。つまり、AIとの会話画面でも、このブログの執筆でも、どこでも声で入力できる。カーソルを置いて、キーを押しながらしゃべるだけ。
正直、感動しました。「考える速さ」で文字が打てる感覚。頭の中の言葉が、そのまま画面に流れ込んでいく。この記事も、大部分を Aqua Voice でしゃべって書いています。

使い始めるのは簡単だった
導入は難しくありませんでした。公式サイトからソフトをダウンロードして、インストールして、Googleアカウントで登録するだけ。言語設定で日本語を選べて(日本語を含む49言語に対応しています)、あとはパソコンのマイクを許可すれば使えるようになります。
料金については、正直に書いておきます。無料でも「Starter」プランで1,000ワードまで試せます。それ以降は有料版(Pro)が必要で、月額8ドルほど(日本円で約1,200円)。僕は少し試してすぐに「これは元が取れる」と感じたので、有料版にしました。毎日AIと大量にやり取りする人なら、この投資は間違いなく回収できると思います。
一つだけ、正直な注意点
いいことばかり書きましたが、フェアに注意点も一つ。音声はインターネット経由で処理されるので、会社の機密情報や、人に知られたくない個人情報を話すときは、少し気をつけたほうがいいです。僕みたいに、ブログやAIとの雑談、アイデア出しに使う分には、まったく問題ありません。
これからAIを始めるあなたへ
もし、これからAIを本格的に使ってみようと思っているなら。AI本体と一緒に、音声入力の道具も用意することを、強くおすすめします。
AIは「文章で指示する」道具です。だから、その指示を出すのがラクになればなるほど、AIは使いやすくなる。僕にとって Aqua Voice は、AIの隣に置くべき”相棒の道具”でした。これがあるだけで、AIとの付き合いが、驚くほど快適になります。
「打つのがだるくて、AIから足が遠のく」——これは、初心者が意外とつまずくポイントだと思います。だからこそ、最初に道具を整えておく。急がば回れ、です。
次回は、いよいよAIを使って、僕が一番最初に”作ったもの”の話をします。溜まりに溜まった釣り動画を自動で編集するツールづくりに挑戦した記録です。うまくいったことも、いきなりつまずいたことも、正直に書きますね。
それでは、また次回。
※この記事の情報は2026年時点のものです。ソフトの料金や機能は変わることがあるので、実際に使うときは公式サイトで最新の情報を確認してください。


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