【第36回】AIと一緒に、国の公開データをのぞいてみた。1万件の中から欲しい所だけ取り出せた話

AI活用

「国の公開データ」と聞くと、なんだか難しくて、自分には縁のないものだと思っていました。どこかの怪しいサイトから拾ってくるものでもなければ、専門家しか触れないものでもない。今日、僕はAIと一緒に、それを実際にのぞいてみました。

そもそも「国の公開データ」って何?

今回さわったのは、厚生労働省が公式に配布しているデータです。国の役所が「どうぞ使ってください」と、誰でもダウンロードできる形で公開しているもの。あやしいデータでも、こっそり手に入れたデータでもありません。国が正式に出している、いわば「一番おおもとの、確かな情報」です。

こういう公式のデータは「オープンデータ」と呼ばれていて、行政が公開しているものがたくさんあります。天気、地図、統計、いろんな分野で、国や自治体が「みんなで使っていいですよ」と出してくれている。今回はそのうちのひとつを、試しに開いてみたわけです。

クロ(僕の相棒のAI)は、こう言いました。

「これは公的機関が正式に配っているデータだから、安心して使えるよ。ただ、そのままだと人間には読みにくい形をしているの。ここを整えるのが、私の得意なところ」

開いてみたら、1万件を超える巨大なデータだった

実際にダウンロードして開いてみると、なかなかの迫力でした。行数にして1万件以上。しかも横にも列がずらりと並んでいて、パッと見ただけでは何がどこにあるのか、さっぱりわかりません。正直に言うと、自分ひとりだったら、開いた瞬間に「うわ、無理」とそっ閉じしていたと思います。

ところが、ここでAIの出番でした。この巨大なデータを、AIがざっと見渡して、「これは何の列で、ここには何が入っているか」を整理してくれたんです。人間が一行ずつ目で追っていたら日が暮れる作業を、あっという間に見取り図にしてくれました。

「欲しいところだけ」を取り出せた

いちばん感動したのは、この1万件の中から「自分が欲しい部分だけ」をきれいに取り出せたことです。

データには、実は整理のための「番号」がふられていました。図書館の本に背番号がついているのと同じで、その番号を手がかりにすれば、「この棚からこの棚まで」という感じで、欲しいまとまりだけをスパッと抜き出せる。AIに「この番号のところだけ取り出して」とお願いしたら、狙った通りのデータだけがきれいに並んで出てきました。

「キーワードで大雑把に探すと、関係ないものが混ざったり、逆に取りこぼしたりするの。でも、この番号で切り出せば、混ざりも漏れもない正確なリストになるよ」

この「番号で切り出す」というやり方は、実は僕自身の過去の経験から思いついたものでした。AIが持っている力と、僕が持っている土地勘。この2つが噛み合った瞬間が、いちばん気持ちよかったです。

難しそう、で避けていたのがもったいなかった

公的なデータって、「なんか難しそう」というだけで、これまで完全に避けてきました。でも、AIと一緒なら、開いて、中身を理解して、必要な部分を取り出すところまで、思っていたよりずっと簡単にたどり着けました。

もちろん、データを取り出せたからといって、それがすぐに何かの役に立つわけではありません。取り出したあと、それをどう使うか、本当に使えるのかを見極める段階が待っています。その話は、また次回に書こうと思います。

今日わかったのは、「難しそう」で敬遠していたものの多くは、AIと一緒なら入り口をくぐれる、ということ。世の中には、国や自治体がタダで公開してくれている確かなデータが、まだまだたくさん眠っています。それを普通の人が扱えるようになる。これはAI時代の、地味だけど大きな変化だなと感じた一日でした。

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